『家は負債!?』無知だったぼくの家づくり

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工務店が決まり一息ついた僕。妻の願いを叶えつつ、自分の理想の、美しく完璧な家を探求しはじめました。

「塗り壁で白!広々玄関!20畳以上LDK!アイランド型キッチン!スキップフロア!妻の個室!自分のロフト!」

これ、前回も触れましたが、当時の僕は現実を知らなさすぎでした。


自分自身の家の価値観

今思えば、自分が家造りにハマったのには原因がありました。

僕の実家は、古い家が点々と建っている超超山奥の田舎にあり、そのなかでも格段に古く……ボロかったのです。

小学生当時、今から35年前でも築50年はゆうに超えていました。昔ながらの古民家ならまだ味もあるでしょうが、小さな小屋をツギハギしながら大きくしたような家で、外壁の途中からトタン(今の若い人は知らないかも)の色が変わったりしてた。おまけに地すべり地帯だったようで、年々少しずつ傾いていて、色んなところに隙間ができていました。

それなのになぜか、親同士の勝手な話し合いで、なんと我が家を塾代わりに使うことになってしまって。講師を呼び、週一で同級生4人が我が家に集まって講義を受けるという悪夢

トイレは古すぎて(もちろん非水洗)使わせてあげられず(というか恥ずかしすぎて)、2時間の講義中は男子は外で立ちション。たまに大きい方で仕方なしにトイレを貸すときは、自分がお腹が痛くなり、冷や汗かくくらい不安でした。

おまけに2階の廊下の床には2センチほどの隙間ができていて、休憩中に同級生がその隙間から階下へお菓子を落として遊ぶ「ゲーム」を開発したりしてました。当時の僕はそれが恥ずかしくて、恥ずかしくてしかたなかった。あとから聞いたら僕の兄弟も同じ思いをしていたようです。

だから、いざ家を建てるとなったとき、「子どもが気軽に友達を呼べる!なんなら自慢できる家にしたい!」とも思いはじめていました。


工務店との順調なやりとり(?)

僕の担当の営業さん、Aさんはとても物腰が柔らかく、話も上手でこちらの要望をすぐに「できない」とは答えず。設計は僕の話を聞きながら、「こんなかんじですか?」と手書きで図面に修正を加えてくれていました。

同時に土地の測量や古物件の取り壊しの段取りなど、つつがなく進んでいきました。

(当時は「営業さんが設計?」という違和感は皆無だった。)


世帯年収という基準

前回のブログに書いた通り、建築費の知識が全くなかった僕でしたが、工務店選びでの学びから費用を3,000万円に設定し、当初から

「この金額を超えた時点で必ず止めてください!」

とAさんに強くお願いしていました。Aさんも「わかりました。その予算で頑張らせていただきます。」と真剣にこたえてくれていたので僕は安心していました。

僕は看護師、妻は保育士。
『共働き夫婦の価値(世帯年収)』は800万円だった。

Aさんから「住宅ローンは年収の5〜7倍が目安」と聞いていた僕は、

『じゃあ4000万くらいなら余裕!』

と楽観視する始末。(世間知らずにもほどがあります)


家より先に、猫の家さがし

2年以上暮らしたボロアパートがいよいよ解体される日が近づき、妻の「少しさびしい」なんて言葉を聞きながら、僕は楽しい別れを味わっていました。

ただ、着工から完成まで約6ヶ月。その間の仮の住まいを見つけなければなりません。それが結構難儀でした。

理由はそう、にゃんこ

3匹のうち老衰で2匹が旅立ち、残ったのは1匹でしたが、猫と同居できるアパートがなかなか見つからず。たまたま見つかった物件に滑り込めたのですが、「まさか事故物件か?」なんて疑っていたら、不動産の方から理由が聞けました。

ちょうど壁紙などの室内リフォームをする予定だったらしく、「半年なら貸してもいい」と言ってくださったそうです。これ、ペット飼ってる方、意識しておいたほうがいいです!最近ではペット可の物件も増えていますが、「期間限定」となった場合、早めに探しておかないと本気で焦りますよ。今回は運が良かったです。(うちのにゃんこが幸福の招き猫なので当然です。)


YouTubeの善悪

Pinterestで理想を貪った僕は、今度はYouTubeで情報をあさり始めました。

「〇〇住宅で建てたリゾートホテルのような〇〇円の家」とか観ながら、「僕でもこれくらいなら建てられたな」なんてまだまだ余裕。

そんなとき、画面に流れてきたのが……今では登録者数1000万人超!「マッチョライオンさん(両学長)」の動画でした。当時はまだ今のようにリベ大も発展しておらず、動画自体もパワポ形式だったと思います。

「家は負債」

「……え?」

僕は画面の前で固まりました。

「いやいや、待て!家だぞ?これから建つんだぞ!そんなわけない!」

そう思いながら、必死に動画を見続けることになるのです。賃貸派の両学長の言葉に

「いいのか?」「悪いのか?」

自分の中で意見がぶつかり合う、多重人格者の完成でした——。

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