最低最悪な僕の話。看護師を退職してヨーロッパの山へ

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1. 暗黒の医療業界からの解放と、見切り発車の退職

今日はちょっと過去へタイムリープ。

以前お話しした「男前の彼女(今の妻)」と出会い、子供を授かり、看護師という暗黒の世界をさまよっていた僕が退職して、早8年……。

あ、ちなみに現在、僕は結局看護師を続けています(苦笑)。

暗黒の時代として僕の心に深く刻まれた、医療業界の闇。そこから逃げ出してスッキリしていたはずの僕が、なぜ今も看護師をしているのか。その理由をここからお話ししていきます。

憂鬱で仕方なかった看護師という仕事からの解放。これまで味わったことのない開放感に、僕は本当に感動していました。

ですが——「これからどうするか」については、本当の本当に何も考えていませんでした。ただひたすら、あの現場から逃げ出したかったからです。

退職直後、僕の頭に真っ先に浮かんだのは、「好きなことで、今までできなかったことをしたい!」ということ。

そして、やっぱり思い浮かんだのは「登山」でした。

妻に相談すると、案の定、男前すぎる返事が返ってきました。
「いいね!好きなことやったらいいじゃん。」

その言葉に、僕はすっかり有頂天になりました。

2. 英語0点・パスポートなし。無職の僕が決意した「海外登山」

とは言え、看護師として自分の存在価値を見出せず、もがき続けた10年間。その心の傷や後遺症をすぐに克服できるわけはありませんでした。

「過去の自分を払拭し、何か自分に自信を持てることをしたい」
「今度こそ逃げ出さずにやり遂げたい」

そんな焦りと執着に似た感情が、僕の胸の中に強くありました。

そして僕は、とんでもない決心をしてしまうのです。

「海外の山に登ろう!」(なんでそうなるんや!自分勝手にもほどがあるやろ!と今の自分が激しく喝!)

外国なんて興味もなく、中学時代の英語のテストで「0点」を叩き出した僕。当然、パスポートすら持っていませんでした。

「でも、これをやり遂げたら、僕の何かが変わるはず!」

根拠のない自信だけを胸に、僕は退職後すぐに計画を立て始めました。ターゲットは、ヨーロッパアルプスの最高峰「モンブラン」、そしてあの「マッターホルン」。

好きなことに対してだけは、信じられないほどのやる気がどんどん湧き出てくるのでした。

3. 「無職です。海外へ登山の旅に出ます」結婚の挨拶で大炎上

一方で、現実の世界も動いていました。

その頃、妻のお腹には妊娠4ヶ月の赤ちゃんがいました。僕は改めて妊娠の報告と、「娘さんを僕にください」という結婚の挨拶をするため、妻の実家へ向かいました。

妻の実家は僕の出身地とは別の地方都市。ご両親は妻が幼少期に離婚されており、お母さん、お姉さん、弟さん、おばあさまの4人家族でした。

お母さんは最初、僕たちの報告に驚きつつも喜んでくださっていたそうです。35歳を過ぎても結婚しない娘を心配し、何度かお見合いの話も持っていっていたお母さん。そこへ飛び込んできた結婚と孫の知らせ。順番が逆になったことも特に気にしていないご様子でした。お姉さんも弟さんもおばあさまも、「なんてめでたいことだ!」と大喜びしてくれたそうです。

ただ……愛娘をもらいに挨拶に来た男が、まさかこんな挨拶をするとは誰も思っていなかったでしょう。

「無職になります。」
「これから海外に登山の旅に出ます。」

妻のご家族の空気は一変しました。

「……は?」

僕の第一印象は、間違いなく「最低最悪」だったはずです。

事前に妻が事情を説明して庇ってくれていたおかげで、一応ご家族は僕を歓迎してくださいました。ですが……後から聞いた話では、特にお姉様が相当キレて怒り狂っていたそうです(そりゃあ、大事な妹を妊娠させた無職のクズ男には当然の反応です)。

兎にも角にも、「必ず登山から無事に生還すること」「旅が終わったらすぐに職に就くこと」を固く約束させていただきました。

こうして約1ヶ月半の突貫準備を経て、僕は海外へ旅立つことになります。

4. これからの僕たち

当時の僕は本当に愚かで不器用で、最低最悪な選択ばかりしていました。

それでも今は、嫌な仕事(看護師)と向き合いながらも大切な家族を養い、住宅ローンという借金を返済するために、できることを全力でやっています。

次回は、いよいよ「怒涛の海外登山」と「帰国後のリアル」についてお話しします。

読んでくださるみなさんにとっては、何の役にも立たない有益性のない話かもしれません。ですが、泥臭く葛藤しながら生きる僕の姿が、同じように悩んだり苦労したりしている誰かの励みになれば嬉しいです。

これからも前向きに突き進んでいきますので、よろしくお願いします!

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